必要な学びを、自分で選ぶために。

高額なAI教材に騙されない方法

AIスクール・Kindle出版支援にお金を払う前に

何を学べるのか。何をしてもらえるのか。
そして、その料金は何の対価なのか。
お金を払う前に、一緒に確かめてみましょう。

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選ぶ前に、少し立ち止まって読む時間を。

最初からでも、気になるところからでも。

この読み物の目次

AIを使って副業を始めたい。Kindleで、自分の本を出してみたい。でも、調べるほどに教材や講座が出てきて、何を選べばいいのか分からなくなる。

そこで「最短で成果が出る」「全部サポートします」と言われたら、気になりますよね。独学で遠回りするくらいなら、お金を払って教わった方がいい。そう考えること自体は、おかしくありません。

ただ、支払う前に確かめたいことがあります。そのお金で、具体的に何をしてもらえるのでしょうか。そして、今の自分に、その支援が必要なのでしょうか。

この冊子では、公式の注意喚起と実際の掲載料金を見ながら、教材や出版支援を選ぶための判断材料をお伝えします。読み終えたら、気になるサービスの説明を、自分の目的と照らして確かめられるようになることを目指します。

01

AI講座のトラブルは、公式にも報告されている

国民生活センターは2026年9月、AI・SNS運用講座などのビジネス講座について注意を呼びかけています。広告や勧誘で聞いた内容と実際の講座が違う、講座の勧誘だと知らされずにWeb会議へ接続した、といった相談です。[1]

実際の行政処分もあります。関東経済産業局は2025年12月、アドネス株式会社に対し、法令遵守体制の整備等を指示しました。公表資料には、収入等の状況を踏まえずに借入を勧め、即時の契約を迫り、手数料を含む約77万円の契約を締結させた事例が記載されています。[2]

ここで見たいのは、金額だけではありません。何を説明され、考える時間があったのか。今の収入で払えるのか、それとも将来の副業収入をあてにしなければ払えないのか。教材の中身と一緒に、契約までの進み方も見る必要があります。

02

無料で親切だった人の商品も、契約内容を確かめる

無料動画、LINEの特典、説明会。役に立つ内容を受け取ると、発信者への信頼も生まれます。その後に有料の商品を案内するのは、私のように教材を販売する人にも関係する話です。

ただ、無料の内容に満足したことと、その後の商品が自分に合うことは、別々に確かめられます。数千円の教材と、数十万円の個別指導では、必要な支援も、失敗したときの負担も違うからです。

面談で気持ちが盛り上がっても、その場では申し込まず、次の情報を文章でもらってみてください。

  • 支払総額と、別料金になるもの
  • 実際に受けられる指導・作業の内容
  • 支援の期間と、質問に答えてもらえる範囲
  • 解約・返金の条件

「今日だけ」と言われたら、今日中に判断できるだけの情報があるかを考える。比較する時間を取れないなら、見送る選択肢もあります。買わない理由を相手に納得してもらうまで、話し続ける必要はありません。

03

お金を払う対象は、情報・制作・伴走で違う

同じ「AIを学ぶ」「Kindle出版を支援する」という説明でも、サービスの中身は大きく違います。

お金を払う対象例えば、何をしてもらうか購入前に確かめること
情報・手順動画や文章で操作方法を学ぶ目次、見本、更新内容、自分の利用環境に合うか
制作原稿、表紙、出版用データを作ってもらう納品物、修正回数、権利、追加料金
伴走・個別指導自分の作業を見てもらい、質問や相談をする担当者、回数、回答範囲、支援の終了時期

操作方法を一つ知りたいだけなら、公式ヘルプで解決するかもしれません。一方、原稿を書く時間がなく、取材から制作まで依頼したいなら、人が作業する費用を検討することになります。

「何となく安心できそう」を、もう少し具体的にしてみる。自分は何で困っていて、どの作業を助けてほしいのか。それが分かると、必要以上のサービスまでまとめて買わずに済みます。

04

Kindle出版には、どのくらいの支援料金があるのか

まず、AmazonのKDPでは、電子書籍やペーパーバックを無料でセルフ出版できます。[3]外部の出版支援へ払うお金は、原稿や表紙の制作、指導、販売促進などの対価です。広告費や制作ツール代などは、利用に応じて別にかかります。

実際には、次のような掲載例がありました。掲載料金と説明を確認したもので、実際の成約額や利用者の成果を調べた一覧ではありません。

掲載例掲載料金主な内容
ストアカ・電子書籍講座30万円〈税込〉3か月・8回の講座。確認時は開催日程なし [4]
ストアカ・Kindle出版講座38万5千円〈税込〉3か月の個別指導、AI執筆・表紙制作等 [5]
ココナラ・Kindle本10冊の制作50万円10冊分の企画・原稿・表紙・入稿データ等 [6]
ランサーズ・出版支援15万・30万・50万円制作や販促の範囲が異なるプラン。確認時は受付休止 [7]
クマベイス・経営者向けKindle制作65万・100万・200万円〈税別〉原稿・表紙・電子書籍データ。上位は公開支援や集客導線設計等 [8]
マインド・ワン・Kindle出版コース10万円~〈税別〉編集・レイアウト等。執筆や表紙等はオプション [9]

この表を見るときは、金額と内容を一緒に見てください。例えば、ココナラの50万円は10冊分です。単純に割ると1冊5万円で、「1冊の出版講座が50万円」という話ではありません。

経営者向けの200万円のプランには、出版後の問い合わせにつなげる設計などが含まれます。本の印税で回収したい人と、営業や集客に本を使いたい人では、支援を頼む目的が違います。

自分が最初の1冊を出してみたいのなら、まずは、その目的を満たす範囲で比べてみる。大きなプランを買う前に、必要な作業だけ頼めるかも確認できます。

商業出版でも、別の支援料金はある

出版社が制作費を負担する商業出版でも、著者が外部のコンサルタントへ支援を依頼する例があります。プレスコンサルティングの掲載では、基本サポートが25万円、個別面談を加えると初期費用150万円、法人プランを加えると275万円です。さらに出版決定時や発売後の報酬もあります。[10]

「商業出版だから、自分が払うお金は一切ない」とは、支援会社との契約まで含めて決めつけられません。誰に、何のために、いつ、いくら払うのかを確認しましょう。成功報酬に割合が書かれていたら、何の金額に掛ける割合かも聞いておきたいところです。

05

「出版できる」と「利益が出る」を分けて考える

制作会社に本を作ってもらうことと、その本が読まれて収入になることには、別の課題があります。納品されるものが原稿と表紙なら、まずはその内容と品質を確認する。収益を理由に契約するなら、その見込みをどんな根拠で説明しているかも確かめる。

例えば、支援料30万円を、1冊の本から毎月5千円ずつ得られる利益で回収すると仮定します。30万円÷5千円で、60か月です。これは計算例で、実際の収益予測ではありません。ただ、「毎月5千円増える」と「30万円を払う」を一緒に考えると、判断は変わりますよね。

成功談を見るときも、売上なのか、費用を引いた利益なのかを確認する。何人の受講者のうち何人が達成し、どのくらいの期間がかかったのか。印税の実績と、教材やコンサルを販売した収入も分けて見ます。

自分も同じ条件で取り組めるのかが分からなければ、その数字を返済の予定に組み込まない。まだ入っていない収入で、高額な契約を正当化しないことが大切です。

06

買う前に、自分の課題を一つ試してみる

AIについて学びたいなら、無料の公式教材もあります。例えばAnthropicのClaude Academyは、無料の講座やチュートリアルを公開しています。[11]Kindle出版なら、KDP公式ヘルプから、登録や原稿準備について調べられます。[3]

全部を独学で解決しようとする必要はありません。まず一つ試すと、どんな支援を買えばいいのかが具体的になります。

AIの練習なら、個人情報や勤務先の情報が入っていない短い文章を使い、要約を頼んで元の文章と比べる。Kindleなら、自分が書けそうな話題と、誰のどんな困りごとを扱うかを短く書き出してみる。

そこで操作が分からないのか、書く材料が足りないのか、それとも内容の良し悪しを判断できないのか。困る場所が見えてから、操作教材、制作依頼、個別指導のどれが必要かを考えます。

講座の知識量より、自分が止まっている場所を助けてもらえるか。その視点があると、購入後に「詳しいけれど、今の自分には使えなかった」というずれを減らせます。

07

契約前の確認を、AIに手伝ってもらう

サービスの説明が長くて読み切れないときは、AIへ整理を頼む方法もあります。販売ページの公開文章や料金表を用意し、個人情報を除いたうえで、次の文と一緒に入力してください。契約書などの非公開資料は、利用するAIの情報の扱いを確認してから渡します。

AIに渡す依頼文

以下のサービス説明を読んで、購入前に確認する内容を整理してください。

私の目的は【ここに、自分ができるようになりたいことを書く】です。

説明に書かれていることと、書かれていないことを分けてください。

支払総額、追加費用、納品物、指導の回数と期間、質問対応、権利、解約・返金条件、成果についての説明を整理してください。

不明な条件は推測せず、販売者に聞く短い質問にしてください。

自分で行う作業と、相手に行ってもらえる作業も分けてください。

【ここにサービス説明を貼る】

AIの整理結果は、元のページと見比べてください。AIが条件を読み違えたり、書かれていないことを補ったりする場合があります。購入するかどうかを決める前に、不明な点を販売者へ確認します。

すでに契約して不安になった場合は、販売ページ、説明のやり取り、契約書、支払記録を保存してください。消費者ホットライン188では、身近な消費生活相談窓口を案内しています。[12]解約や返金をどう進めるか迷ったら、契約時の状況も含めて相談できます。

おわりに

おわりに――私の教材も、同じように見てください

私も、Kindle出版の教材を販売しています。だから、この話を「他の教材をやめて、私の商品を買ってください」で終わらせたくありません。

あおいの教材についても、何を学べて、どこまで支援があり、いくらかかるのかを確認してください。今の自分が困っていることを解決できる内容か。購入して取り組む時間を取れるか。無料で試してからでも遅くないか。

そのうえで、必要な内容があると思えたら、販売ページで詳しく比較してもらえればと思います。今は買わずに、自分で一つ試してみるのも、ちゃんと前に進む方法です。

SOURCES

出典・サービス掲載情報

料金・募集状態の確認:2026年10月30日。表中で税の表記がない料金は、今回の記録では税込・税別を確定していません。

  1. 国民生活センター:ビジネス講座のトラブルにご注意
  2. 関東経済産業局:アドネス株式会社への指示
  3. Amazon KDP:セルフ出版について
  4. ストアカ:電子書籍講座
  5. ストアカ:Kindle出版講座
  6. ココナラ:Kindle本10冊の制作
  7. ランサーズ:出版支援
  8. クマベイス:ビッグアイデア出版
  9. マインド・ワン:出版サポート
  10. プレスコンサルティング:商業出版支援
  11. Anthropic:Claude Academy
  12. 国民生活センター:消費生活相談窓口
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